2017年8月14日月曜日

場面緘黙だったボクが言えること

場面緘黙だったボクが言えること
報告者:大橋伸和(場面緘黙・ひきこもり経験者)
        コメンテーター:戸田竜也(北海道教育大学釧路校)
                        二通  諭(札幌学院大学)
■日時2017820日(日)13時受付13151545
■定員100
■会場札幌市教育文化会館研修室301
(中央区北1条西13丁目地下鉄東西線「西11丁目駅」1出口から徒歩7分)
■参加費800円(全障研会員および学生400円全障研学生会員無料)
*全障研年会費3000円。当日入会で上記割引が受けられます。
■申し込み方法氏名および連絡方法(電話番号、メールアドレスなど)、会員・非会員の別を明記のうえ、下記へ申し込んでください。
Eメール:nitsu@mvg.biglobe.ne.jp  FAX:0154-64-7061
携帯・ショートメールによる問い合わせ・申し込みは、090-2697-0496(二通)へ。
 
 
 
 
 
  大橋伸和氏(33歳)は、小学校4年生から13年間にわたり場面緘黙の状態を呈し、その間、不登校・ひきこもりを経験しました。24歳で少しだけ声が出せるようになり、25歳で札幌学院大学人文学部人間科学科に入学しました。その後、学内で発達障害や精神的な困難を抱える学生の自助グループ『雑談会』を創設し、保護者が主宰する『ランチ会』で講演したことをきっかけに、広く自身の体験を語る活動に取り組み、現在に至っています。氏の講演は各所で絶賛されていますが、本学習会ではそこからもう一歩踏み込んだ「考察」へと歩を進めたいと考えています。たとえば、生きづらさを解消するための3点セット「知る」「対応する」「心構えをつくる」¹を援用するなら、「心構え」=「主体形成」のレベルにおいて高い峰に到達しているのではないかと考えられます。本学習会では、二人のコメンテーターを配することで、希望・勇気に加えて、より具体的な「考察」へと踏み込みます。皆様お誘い合わせのうえご参加ください。

2017年2月26日日曜日

九州出張へ出かけます…2/27-3/3


 本当に久しぶりの更新です。
 今日まで、今期400名分の採点をなんとか終えました。正直言うとぐったりですが、今年は「極力」各種の締切を守ろう…と頑張っているのです(締切を守るのは「あたりまえ」のことですが、あまりにも業務過多状態のため…といつも言い訳)。
 ・特別ニーズ教育論 180名
 ・病弱児教育 90名
 ・障害児支援法 25名
 ・障害児教育総論 100名  その他、演習・ゼミ等

 すべて論述の試験です。学生の回答を読みながら、自分の授業の至らなさを反省したり、学生の成長を感じたり、その他……、いろいろなことを考えた日々でした。

 明日(2/27)からは、小渕先生と一緒に、長崎県離島の特別支援学校(分校)等の調査に出かけます。視察先の先生方、よろしくお願いいたします。

 子どもは生まれる場所を選べません。さまざまな「偶然性」の中で生まれ、育ちます。
 すべての子どもが、どこに生まれ、育っても健やかな成長・発達が保障されるように、今回の調査の考察から提起していきたいと考えています。

 その他、さまざまな機関から、いろいろな依頼を受けています(一つひとつの依頼は小さいのですが、それが重なると大きなものに…)。それらは、長崎離島の宿舎で取り組みます。
 関係者の皆様、いましばらくお時間を頂戴したいと思います…
 
 

2017年1月15日日曜日

対談の主旨


 2017.1.7~札幌市かでる2・7で開催された、第16回全国障害児学級&学校学習交流集会において、「学校Ⅱ」(山田洋次監督、1996年公開)のモデルとなった山田隆司さん(元北海道雨竜高等養護学校教諭)と対談を行いました。
 いずれ、対談の内容はどこかで再録するとして、対談の主旨(願い)を以下に記します。
 「学校Ⅱ」はDVDでも販売されています。多くの方に、今一度ご覧いただきたいと思います。

――対談主旨――――――――――――――――――――――――――――――――――

 「特別支援教育」が始まって 10 年。障害者権利条約の批准により、インクルーシブ教育/ソーシ ャル・インクルージョンが目指される今日。教育及び学校において、時代を貫いて大切にされなければならないことがある。そして、さらに発展させて、次代へつなげていかなければならないことがある。

  映画「学校Ⅱ」 (96 年公開)のモデルとなった、高等養護学校の教育実践及び実践者のストーリー を介して、「学校づくり」を考える。
 取り上げる実践やストーリーは、絶対化・普遍化されるものではない。しかし、今こそ一つひとつの教育実践が大切にされ、実践の主体者である「教師の思 い」(「教育実践に共感と科学を」茂木俊彦、全障研出版部)が尊重されるべきではないだろうか。 そこから、今日、そして将来につながる光が見いだせるのではないか。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 教育実践の主体者は、まさしく教師である。
 一人ひとりの教師に信頼をおき、その実践が尊重されるべきと考える。
 そんな思いをこれからもいろいろな場面で発信していきたい。


 
対談の様子。写真は実行委員会提供。


番茶の味、再掲


2016.11.27~7回にわたり「釧路新聞」で連載されたコラム「番茶の味」。
ここに再掲します。


ヤンボラ(2016.11.27)

 別海町尾岱沼に生まれ育ち、高校時代は釧路で過ごしました。その後、大学進学と就職のため、愛知・埼玉・札幌を転々として2007年10月に教育大釧路校に赴任しました。高校生の頃は、3年間新聞局に所属しながら生徒会活動にも参加し、先生方に支えられて自治を学ぶ機会を得ました。
 同じ頃、地域や学校の枠組を超えて集った中高生の「ヤンボラ」(ヤングボランティアの略)での活動は、今日の自分をつくる基礎となりました。その頃知り合ったメンバーの数人は、今はこの地域で教育・福祉をともに担う仲間になっています。

「する人」と「される人」(2016.11.28)

 私が「特別支援教育」を専攻することになったきっかけの一つに、高校時代に参加したワークキャンプでの出会いがあります。障がい者支援施設・さわらび学園に宿泊し、利用者と作業や生活をともにするプログラムにおいて、ある利用者が私との談笑の中に「私もボランティアをしたいなぁ」と言いました。そのひとことが、いつの間にかボランティアを「する人」と「される人」に分けていた自分の誤りに気づかせてくれ、「障がいのある人を区別しない社会や教育のあり方を学びたい」という私の動機づけを高めることにつながったのです。


おたすけマン(2016.11.29)

 私は、小・中・高校・特別支援学校にスクールカウンセラーとして勤務しています。ある小学校では「私は困っている人の所に駆けつける『おたすけマン』です」と挨拶をしました。子どもたちに「困った時には助けてくれる大人がおり、あなたを絶対に見捨てない」というメッセージを伝えたかったのです。カウンセラーは子どもの「願い」を聴く仕事です。なかなか言葉になりませんが、「~したい」「~ができるようになりたい」という自己変革への願いがあるからこそ、子どもは悩み苦しみます。とつとつと語る言葉の中に、一筋の光を一緒に探しています。


まりも学園(2016.11.30)

 教育大釧路校の学生が児童養護施設・釧路まりも学園に学習支援に通い始めてから、今年で丸10年になります。年間25回にわたる訪問は、毎回30名を超える学生が継続的に参加しています。活動の開始当初は、準備された学習やレクリェーションになかなか参加しなかった子どもたちも、今では学生の訪問を楽しみに待ち、後片付けを手伝ったり、レクへの要望を出すなど主体的に参加してくれるようになりました。当時小学1年生だった子どもも今では高校生。子どもたちと学生が試行錯誤する中で、共に育ち合う10年だったと振り返っています。


自分らしく生きる(2016.12.1)

 09年、多機能型通所施設はばたきが釧路市鳥取に開設されました。「どんなに重い障がいがあっても、生まれ育ったこの釧路で安心して暮らしたい(暮らして欲しい)」という当事者と親たちの願いが実を結び、重度重複障がい者のための学校卒業後の「居場所」ができました。今では、施設が手狭になるほど多くの利用者が通所しています。しかし、はばたき開設後の今日においてもなお解決されていないのは、いわゆる「親亡き後」の問題です。「自分らしく生きたい」というあたり前の願いの前に立ちはだかる壁が、未だこの社会に残されているのです。


手話条例(2016.12.2)

 私は「手話を使って豊かに暮らせる街の実現を目指す協議会」に参加し、釧路市で「手話言語条例」を制定する準備に取り組んでいます。14年に日本が批准した障害者権利条約では、手話を言語の一つと規定していますが、この社会ではそれが実質化していません。もし、私から、他者とのコミュニケーションに必要不可欠な言語が奪われたとしたら、それは本当に耐え難いことです。条例制定によって、手話への理解が広がることを期待するとともに、これを契機に一人ひとりの権利が尊重され、多様な人たちが暮らしやすい地域に発展することを願うのです。

学び続ける教師(2016.12.3)

 学ぶということは、これまでの自分を否定することである。授業では、学生たちにそう語っています。大学入学まで12年間の学校生活を経験してきた彼らは、学校や教師について知っていることがたくさんあります。しかし、自分が見たり経験したりしたことは、必ずしも一般化できるとは限りません。過去に出会い、憧れたり好きだったりした教師ついても、それを批判的検討の対象とすることが学びの一つとなるのです。卒業後も真摯に「学び続ける教師」となるよう、学生と教員の共同的な学びの中で、しっかりとした根を育みたいと考えています。






2017年1月13日金曜日

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