2016年4月29日金曜日

「今、学校の先生に知って欲しい! “性同一性障害”(GID)の子どものこと」終了


 4月27日、標記学習会が終了しました。問い合わせの件数から、50名の教室では入りきらないかもしれないと考え、当日になって急遽90名の教室に会場を変更。それでも、さらに椅子を入れたりして…、140名のご参加をいただきました。学生が40名の前後の参加でしたから、学外から100名のご参加をいただいたことになります。これだけ関心が高かったのかと、主催者としてもびっくりです。
 自分のことを真摯に話してくれた当事者の真田さん(仮名)とは、対話の「入り」だけを打ち合わせし、あとはその場の流れで1時間。私もはじめて聞く話がたくさんあり、新鮮でした。そして、ちゃんと話がつながっているか心配でしたが、後で参加者の何人かに聞くと「わかりやすかった」とのことで、聞き手としても安心しました。
 自分が講演をするときは、最近はほとんど緊張しません。自分で作った流れの見通しがあるからです。しかし、今回は、打ち合わせをしない中での「対談」ですので、久しぶりに緊張しました。
 全体の進行と聞き手と、表に出る場面が多かったので裏方の仕事はできず。サークルCo-REのメンバーや手伝いの学生たちが積極的に動いてくれました。こちらにも感謝です。
 内容について、ここでは詳細には触れませんが、どこかで公開できたらいいなぁ…と個人的には考えています。真田さんと相談します。

 最近知ったのですが…、釧路市議会では2016.3.18付で、性的少数者に対する差別の解消を求める意見書を原案通りに可決しています。ちなみに「くしろ市議会だより」によると、自民クラブと市政進クラブがこの意見書に反対しています。
 これまで議会とは距離を置いてきましたが、現在釧路市に手話条例を制定する検討会議の委員をしていることもあり、今後議員さんとも対話をしたいと考えています。


―――以下、大学HPに掲載予定の報告です。
 
  2016427日、釧路校では「今、学校の先生に知って欲しい!  “性同一性障害”(GID)の子どものこと」と題した学習会を行いました。学外から学校の先生や保健師、福祉職、保護者等、140名の参加がありました。
 今回、話題提供者としてご自身の経験を語ってくださったのは、釧路校に在籍する大学院生の真田さん(仮名)です。真田さんは、からだは女性として生まれましたが、心は男性を自認するGID当事者であり、大学4年生の時に診断を受け、現在ホルモン治療を行っています。
 幼少期から男の子と一緒に遊ぶことが多く、スカートをはくことを嫌がったという真田さん。小学校高学年の頃には、体育の授業で行われる「プール」で、女性用の水着を着用することや女性と一緒に着替えることに抵抗を感じ、「体調が悪い」と偽って授業を休みました。中学生になって第二次性徴が始まり、「からだへの違和感」を強めるとともに、周囲が自分をどのように見ているのかということが気になりました。
 このように幼少期から悩み苦しみながらも、親や学校の先生には自分のことを話したり、相談することができなかったと言います。その背景には、特に学校において、「女性らしさ」を求められることが多く、自分を否定されているようだったからと語りました。
 真田さんは、学習会参加者に向けて、身近なところに自分のようなセクシャル・マイノリティがいることを知って欲しい、性に関係なく一人ひとりの良さを認めて欲しいと訴えました。
 質疑応答の後、スクールカウンセラーとしても活動している、釧路校戸田竜也講師から、本当のインクルーシブ教育の実現のためには、旧来の医学モデルによる「障害」のみならず、子どもたち一人ひとりの多様性を理解し、そこにある「特別な教育的ニーズ」を受け止めていかなければならないとの問題提起があり、学習会を終了しました。
 文部科学省の調査では、全国の学校で少なくとも606名の性同一性障害の子どもが学んでいます。また、同省は、20154月には「性同一性障害や性的指向・性自認に係る、児童生徒に対するきめ細かな対応等の実施について」という通知を出し、学校に具体的な対応を求めています。
 北海道教育大学特別支援教育プロジェクトでは、今後GIDのみならず、広くセクシャル・マイノリティの問題の学習・研究を深めていきたいと考えています。
 
 
 

2016年4月20日水曜日

授業紹介「障害児の福祉と地域支援」


 担当科目はたくさんあるのですが、16年度前期・特に力を入れて取り組んでいるのは、「障害児の福祉と地域支援」(木曜・2講目)です。
 授業内容をご紹介します。

16「障害児の福祉と地域支援」

日程「案」(シラバス)

① オリエンテーション/いま、学校は…
②インクルーシブ教育(システム)の概要
③障害者差別解消法と「合理的配慮」
④「チーム学校」の概要
⑤インクルーシブ授業と生活指導
⑥釧路市「ファーストステップ・プログラム」と不登校児支援
  外部講師:釧路市教育委員会指導主事、社会教育主事、スクールソーシャルワーカー
⑦手話条例の制定に向けて
  外部講師:釧路聴力障害者協会長・蠣崎日出雄さん
⑧児童虐待
⑨子どもの貧困
⑩社会的養護
⑪いま、特別支援学級から見えること
  外部講師:釧路校卒業生
⑫家族の問題
⑬児童虐待対応の実際、学校との連携
  外部講師:釧路児童相談所
⑭障害のある子どもの子育てと家族
  会部講師:北海道自閉症協会釧路分会(鶴の子会)保護者

 特別講義(以下のうちどちらかを選択、もちろん両方出席も可能)
⑮4/27(水) 18:30~ GID学習会 
⑮5/28(日) 13:00~ LGBT学習会

 テキスト
戸田著『「特別な教育的ニーズ」をもつ子どもの支援ガイド』明治図書出版、2015年

 日頃、地域の臨床でお世話になっている方たちにいろいろとお願いし、外部講師として来ていただくことにしました。
 学生たちは、現場の生の声を聞き、グループワークを通して学びを深める…そんな15回の授業を作っていきたいと考えています。












北海道特別支援教育学会第11回・釧路大会 ポスターができました



北海道特別支援教育学会第11回・釧路大会
 ★大会HPは こちら




2016年4月11日月曜日

北海道特別支援教育学会が釧路で開催されます

北海道特別支援教育学会第11回釧路大会2016
 
 非会員の皆さんにもご参加いただける内容を準備しました。
 
 ★日時 2016年7月9-10日(土-日)
 ★会場 北海道教育大学釧路校
 
 ■■■大会案内PDFは        こちら
 ■■■大会簡略チラシPDFは   こちら
 ■■■大会HPは          こちら  
 
主な内容
 ■基調講演 子どもの学びを支えるユニバーサルな授業 
    愛媛大学教授  花熊 曉  氏
 
 ■大会シンポジウム 特別支援教育の新たな展開
               ―ソーシャル・キャピタルと地域づくりの視点から

 ■公開講座

講座Ⅰ 「WISC-Ⅳの結果の解釈と指導方法」      
      北海道教育大学札幌校 青山 眞二 氏

講座Ⅱ 「自閉スペクトラム症と感覚処理の特異性」
      北海道教育大学旭川校 萩原  拓 氏

講座Ⅲ 「交流及び共同学習のあり方と支援の実際」
       北海道教育大学函館校 細谷 一博 氏

講座Ⅳ 「発達に気がかりがある子どもの親を支援する」
      北海道教育大学釧路校 阿部美穂子 氏

 

 

 


戸田は、この大会の事務局を担当しています。多忙です…。


2016年4月8日金曜日

性同一性障害(GID)に関する学習会を行います。


 →案内チラシ(PDF)は こちら
 →主催者の一つ、釧教大セクマイサークルCo-RE(コア)のツイッターは こちら


 北海道教育大学特別支援教育プロジェクトでは、北海道教育庁釧路教育局、釧路市教育委員会のご後援をいただき、「性同一性障害」(GID)の学習会を行います。
 北海道教育大学に在籍する性同一性障害当事者の学生に、子どものころにどんなことを考え、悩んできたかなどを語っていただきます。
 また、スクールカウンセラーでもある本学戸田竜也講師が解説・コメントを行います。
 文部科学省の調査では、全国の学校で少なくとも606名の性同一性障害の子どもが学んでおり、さらに多くの子どもの存在が想定されます。また、学校での具体的な対応も求められています。
 学校関係者をはじめ、関心のある多くの皆様のご参加をお待ちいたします。

■■■ 日時 2016年4月27日(水) 18:30~20:00

■■■場所 北海道教育大学釧路校201講義室

■■■参加費無料、申し込みは必要ありません。


 問い合わせ先

  北海道教育大学釧路校 戸田竜也研究室
   FAX 0154-44-3387
   メール toda.tatsuya@k.hokkyodai.ac.jp


主催 北海道教育大学特別支援教育プロジェクト  釧教大セクマイサークルCo-RE(コア)
後援 北海道教育庁釧路教育局  釧路市教育委員会


2016年4月3日日曜日

新入生を迎えます


 今日はいつもの休日出勤。年度初めだから仕方はないが、仕事はやってもやっても終わらない。つい、特定の人間に仕事が偏っていないか…と愚痴も言ってみたくなる。
 「各地で20度超え」というネットニュースを横目に、こちらは研究室のストーブをつける。 最近、めっきり春らしくなっていたのだが、雨の日の今日は寒い。

 北海道教育大学は、昨日札幌にて全キャンパスの新入生を対象とした入学式が行われた。そして明日から、各キャンパスで歓迎のセレモニーやガイダンスが始まる。
 我が釧路校では、明日9時、新入生歓迎セレモニーからスタートする。初々しい希望に満ちた学 生たちが、大教室に集まってくるはず。
 新入生が元気に、主体的に学ぶことができるように…明日からほぼ1週間にわたって新入生ガイダンスを行う。ここの進行は、去年から私が担当している。つまり、1週間しゃべり続ける。
 私たちの学生時代には、こんなことなかったし、教員がそんなには出ては来なかった…。しかし、 釧路校では、議論を重ねていまの「形」ができた。新入生にとって「良いスタート」を切らせたい。ただ、その一念である。
 そして、最初に顔を売っておくと…、学生は悩みや心配事があった時に、私のところに相談に来やすくなるはず。「あの人なら聞いてもらえそう」「あの先生ならわかってもらえそう」そんな雰囲気を出しながらの進行を心がける。

 そして、せっかく戸田が進行をするのだから、戸田らしさを。明日、冒頭にアイスブレイクを行う。仮称、「キャッチ・アンド・リリースゲーム」。正式名称を知らないが、短時間で大人数でもできてすぐに温まる、そんなゲームをする。

 明日のセレモニーでは、音楽研究室の学生を中心に釧路校の校歌を披露していただく。
 この歌詞が好きだ。これを読むと背筋を伸ばして仕事をしなければ…と思う。