2016年2月21日日曜日

どっこい生きてる


  子どもがどこで
  どんな状態で生まれても
  一人ひとりが健やかに育つように。
  豊かな学びが保障されるように。

  度々、講演の締めにお話させていただくことである。

  私は、北方領土の国後島(くなしりとう…最近のニュースを見て、念のためふりがなをふってみた)が見える別海町尾岱沼に生まれ、中学校までを過ごした。その後、釧路、愛知県、埼玉県、札幌と、進学・就職に伴い転々としてきた。
  いろいろな地域で生活する中で、地域よって、受けられる教育・福祉・医療の質や内容が大きく異なることを肌身をもって知った。

  しかし、子どもは、自ら生まれる国や地域、家庭を選ぶことはできない。「子どもの出生それ自体が偶然所作」(落合恵子さんがある雑誌で語っていた)なのである。にもかかわらず、「どこで生まれたか」によって、その子どもの人生が大きく規定されてしまう現実がある。
 自分が、北海道の最東端に生まれ育ったからか、臨床で子どもの貧困や虐待問題に取り組んでいるからか。子どもからするならぱ単なる「偶然」によって、その子の「今」と「これから」が大きく左右されてしまう社会の在り様に納得できないのである。時に、そこで生じる負担を子どもや家族の「自己責任」とされることに、憤りを感じるのである。

  最近、BSでは、映画「釣りバカ日誌」が放送されている。その「1」だったろうか。ハマちゃんこと西田敏行さんの左遷先としてまず提示されたのは、わが釧路だった。また、大反響を呼んだ「半澤直樹」においても、左遷先として根室が出てきた。
  東京から見れば左遷先とされる地域にも、数は少ないかも知れないが子どもがおり、家族がおり、地域がある。そこに一人ひとり「ねがい」を持つ人たちがいる。

 なぜ、あらためてこんなことを書こうと思ったか…。
 
  先週は、立て続けに、文部科学省の政策動向、厚生労働省の政策動向を学ぶ機会を得た。いずれも、これから進められる改革?の方向は、「都会型」で示されている。つまり、私たちが暮らす北海道、そしてさらに地方の観点は入っていない。

 先立つものは見えないが、私たちが主体的に、この地域に合った教育・福祉・医療等を創造していかなければ…と考えさせられた1週間だった。自分たちでやるしかない。

 そんな思いを持って、今週も巡回相談で3校をまわる。

 
尾岱沼



 

2016年2月13日土曜日

フリーな1日


 久しぶり、かつこの後しばらくないフリーな1日。朝から休日出勤するものの、この間溜めいてた事務仕事で終わりそう。

 試験の採点、新年度の新入生オリエンテーションの日程調整、明日から3日間かけて行われるへき地・小規模校フォーラムの準備、巡回相談先で実施した心理検査の整理、この夏に釧路で行われる北海道特別支援教育学会大会の準備、そして某特別支援学校から依頼された第三者評価書の作成、期限付き教諭希望者への連絡etc…。

 試験の採点は、自分の授業を反省する貴重な材料となる。ゆえに、喜んだり、つらくなったり。授業への批判的検討は大歓迎なのだが、どうも私の説明を誤解してとらえている…、そんな
回答もたびたびあり、何がいけなかったのかを考えるのである。
 そして、その誤解を修正する機会があるのかも考える。多くの場合、試験は授業の最後の回で行うので、別の授業でフォローできたらよいのだが。

 先週、H町での教育研究集会で講演をした後、体調があまりよくない。この研究会には、現在教員としてその町の学校に勤める妹も参加していたため、気合を入れすぎたのか、終わったことで緊張が緩み疲れがどっと出たのか。
 いずれにしても、この地域でインクルーシブ教育を進め、ソーシャル・インクルージョンを実現するために、「障害の相互作用モデル」や「合理的配慮」から、この地域の先生方に広げていかなければならない。

 私より忙しい同僚から、「休むのも仕事のうち」(休むことによって良い仕事ができる)と言われ、11日は正月以来の休みをとって家族と過ごした。この後、調子が回復してくれると良いのだが…。

 【今朝の5歳の娘の言葉】
       ねえ、お父さんはおうちとお仕事とどっちが好きなの?



2016年2月8日月曜日

特別ニーズ教育論、追試に相当するレポート課題の提示


 教養科目・必修「特別ニーズ教育論」。追試に相当するレポート課題を掲示しました。

  水・1講目 BDクラス
★児童虐待について次の観点から論述しなさい。
 (1)児童虐待の定義。
 (2)児童虐待の現状(全体状況)や具体的な事例。
 (3)学校及び教師に求められる役割や責務。
 (4)受検者が一市民及び主権者として、この問題をどのようにとらえ向き合うか。

  水・2講目 ACクラス

★子どもの貧困について次の観点から論述しなさい。
 (1)子どもの貧困の現状(全体状況)や具体的な事例。
 (2)「貧困の状態」が子どもにもたらす影響。
 (3)学校及び教師に求められる役割や責務。
 (4)受検者が一市民及び主権者として、この問題をどのようにとらえ向き合うか。
 授業に対する批判的な検討を歓迎する。


 ※北海道教育大学釧路校では、今日の学校現場の状況を鑑み、教養科目に開設された「特別ニーズ教育論」を全学生の必修科目として位置づけています。
   釧路校の特徴あるカリキュラムの一つです。

















2016年2月4日木曜日

釧路・根室管内の学校の先生方…合理的配慮の研修会を開きませんか?


 2016.4、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(差別解消法)が施行され、学校においても「合理的配慮」が義務づけられます。

 ここまでの情報は各学校に入っているようなのですが、では実際に通常学級において、具体的にどのように合理的配慮を構成していくのか…といったものが、特別支援教育コーディネーターや学級担任にはイメージされていない学校も少なくないようです。
 また、一部の学校で研修が行われていても、「あいまいな情報の伝達」に終始しているところや、「合理的」の部分を強調して「権利性」について誤解をしている学校もあるようです。

 保護者は着々と準備をしている…。
 来年度の以降の通級指導教室の在り様が変化する可能性がある。それは当然、通常学級における「合理的配慮」の比重を高めるものである…。

 いま、学校の先生方が「合理的配慮」について学ぶことの応援ができないか…と個人的に考えています。

 釧路・根室管内の小・中・高校において、通常学級の授業を中心とした「合理的配慮」の研修を実施しようとお考えの学校は、もし必要でしたら研修講師に戸田を呼んでください。

 具体的な事例の検討から、「合理的配慮」をどのように構成していくか、先生方と一緒に考えたいと思います。

 ・謝礼はいただきません。
 ・交通費を出していただけるとありがたいですが、難しい場合にはご相談ください。


 連絡先 toda.tatsuyaアットマークk.hokkyodai.ac.jp

 北海道教育大学釧路校 戸田竜也 宛て


 
 参考リンク
   インクルーシブ教育システム構築支援データベース(インクルDB)


教育大学生対象/ボランティア募集のお知らせ


不登校児支援「釧路市ファーストステップ・プログラム」
 不登校児と一緒に学習やレクリェーションをしよう!! 

 
対象となる子どもたち:市内小・中学校に在籍し、不登校の状態にある児童生徒
場所:釧路こども家庭支援センター(ビッグハウス旭町店向かい、大学から徒歩15)
日時:2月~3月、月~金曜日の9時半~12時 (本人が希望する1日から参加OK)

申し込み/問い合わせ 参加したい日の3日前までに、戸田へ

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3歳児親子教室 21s club
 釧路市健康推進課・乳幼児健診事後教室のボランティアに参加しよう!!

 
対象となる子どもたち:市内3歳児親子とそのきょうだい
場所:釧路市役所防災庁舎4階 健康推進課ホール
日時:2/2()2/16()3/2() 940分~12

申し込み/問い合わせ 参加したい日の3日前までに、戸田へ

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 その他、適宜ボランティアの相談に対応します。
 
 申し込み、問い合わせは  toda.tatsuyaアットマークk.hokkyodai.ac.jp

 

2016年2月1日月曜日

中標津町・どらえもんくらぶ主催 講演会のお知らせ

 
  きょうだいキャンプ・どら塾などでお世話になっている、釧根地区ADHD・LD・PDD懇話会中標津支部・どらえもんくらぶ(小沼一徳代表)主催の講演会のお知らせです。
 北海道大学医学研究科の豊巻敦人先生をお招きして、「神経科学からみた発達障害」というテーマでお話いただきます。